オクちゃんの読書日誌 第10回

「春に想われ 秋を愛した夏」

                     作: 柊

https://www.berrys-cafe.jp/pc/book/n1001816/

ベリーズカフェ 2014-04-04 116,395文字

 

        『作品の概要』

 

 私、蒼井香夏子は大学卒業と同時にアパレル関係の会社に就職、3年経過。

仕事が速く、課長に能力を買われている。

 

 同じ部署で席が隣りの新井君は私に優しい。 私の体調を気遣ったり、

時々、ランチに誘ってくれる。

 

 部署は違うが、女子社員のミサと親しい。 彼女は彼氏とのラブラブな

関係を私に聞かせたがる。 最近、彼氏と同棲を始めた。

 

 大学時代からの親友、野上塔子とは降りる駅が同じ。住まいも5分と近い。

靴にこだわりがあって、物凄い数のストックを持っている。 居酒屋にいる

ことが多い。 良く一緒に飲み、食べる。

 

 大学が同じで、双子の兄弟、秋斗春斗との恋愛関係が本作の

メイン・テーマである。

 

 私は秋斗に想いを寄せていたが、卒業式当日、私の告白を拒絶

しておきながら、一方的にキスをされ、私は心に傷を負った。 

ケイタイの記録も消し、記憶を消そうと努力した。

 

 秋斗は見かけは悪ぶっているが、男女を問わず、友達思いで、社交性に

富んでいた。だから、私なんか目に入らなかったのだと思うことにした。

 

 春斗は人見知りのたちで、友達も少なかった。 仕事は教員の免許を

持っているのに、大手の塾の講師をやっている。

 

 学生時代は塔子を入れて、4人で過ごすことが多かったが、秋斗との

ことがあって、卒業から3年間、双子の兄弟とは疎遠になった。

 

 私は知らなかったが、二人とも比較的近くに生活圏を持っていて、

接触が起き始めた。 まず、春斗が学生時代から私を想っていたと告白、

私としては、秋斗を忘れられないが、卒業の時振られたままで、将来の

希望も無いものだから、つい春斗の熱い想いに負けて、男女の関係に。

 

 ここまでの物語りの進行や、登場人物については、この作家特有の

熱っぽい語り口で夢中になって読まされてしまう。

しかし、ここからあとは、読んでのお楽しみにする。